こっちむいて

さよならだけを伝えるつもりがありがとうと言う

秋になる

いつもの街、いつもの風の匂いが秋になったことを感じる。夏が終わってしまった。毎年秋になると寂しくて、誰かの温もりを求めてしまう。ああ、人に会いたい。

今年は平成最後の夏、というワードを何百回も聞いた。私は何をしたんだろうか。きっと、何もできていない。

毎日サークルに行って、そんなに遠くもない実家に帰って、親しい友人に会って、それだけで一夏が終わってしまった。それはそれでよかったのだろう。

でもね、好きな人に会ったとか、距離が縮まったとか、究極を言えば彼氏が出来たとか、そんな出来事は起こらなかった。平成最後の夏なのにね。

平成最後だからといって勝手にミラクルが起きるわけではない。平成最後だからこそ、恥を捨てて思い切って行動したら何かミラクルが起きる(かもしれない)ということである。そんなことわかっていたつもりでもわかっていなかったのだろう。動かない人間にチャンスなぞ来ない。

 

9月、平成最後の秋。人肌恋しいから、といって少しだけ大胆になれたら、遅れた夏がやってくるのかも。

全ての平成最後に、乾杯。