こっちむいて

さよならだけを伝えるつもりがありがとうと言う

春になれない

これはちょっと前の下書き。

 

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今朝は起きたらすっと冬の寒さが入ってきて、雪の真っ白さが眩しかった。喉元過ぎればナントカみたいに、柔らかくて暖かい日々ですっかり忘れていた冬の寒さが急に帰ってきてなんだか体がびっくりしている。

昨日今日は祖父母の家でぐうたら過ごし、ゼミの先生に勧められていたキングスマンを見た。鬱かただの情緒不安定かわからないけど、キングスマンをレンタルして見始めるまでに2回くらい姉と喧嘩した気がする。最近どうも毎日くさくさしてしまって気持ちが落ち着かない。それでもキングスマンはとっても面白い映画だった。私は昔からなぜかイギリスが好きで、目の保養と称してmen's FUDGEを買って眺めているような女子高生だったし、何回か通った楽器のサマースクールもイギリスだった。だから、アクションもの+英国紳士とかたまらん〜〜〜ってなっちゃう。なのでこれはとってもいい映画だ。

夜は家で久しぶりに楽器を開けた。久しぶりだけど割と弾けるじゃん、なーんだ、と調子に乗ってたくさん弾いたら肩と腕がバキバキになった。日々の努力が大事なのはわかるけど、定期レッスンなしで毎日練習するのってやっぱり難しいな。

楽器を弾いている時は、大抵過去のことを思い出している。今日は小さい頃通っていたバレエ教室のことを考えていた。毎週月曜日に車で送ってもらっていた長い坂道の途中にあるスタジオと、結構怖かった先生のこと。レッスンでもそれ以外でもかなり怖い先生だったけれど、入室の日から1年ごとに「よく頑張ったね」と小さなプレゼントを渡してくれる可愛らしい面もある先生だった。私の記憶だと、シールとか、いい匂いのするペンとか、付箋とか、メモ帳とか。どれもバレリーナの女の子やチュチュの絵の、バレエ教室にふさわしいもので全部可愛かった。年少さんからお教室に通って、中学受験で辞める頃には同じクラスの子達の中で一番と言えるくらいの古株だったと思う。長く通ったお教室だったからまた戻るつもりだったけれど、中学生になってみたら部活のギターの方が面白くなってしまって結局最後のレッスンの日以来一度も行ってない。当時は音楽の方に気持ちが向いてしまったことを戻らない理由にしていたけど、ほんとは小4の時塾の都合で休んだ1年の間に周りから遅れをとったのがかなり苦しかったから。古株で先生にわりと可愛がってもらっていた(と思う)のに、1年の間に全然できなくなって、周りの同級生たちに教えてもらうことが苦痛だった。

あの時「1年休んだんだからできなくても当たり前じゃん」って許容できなかったプライドの高さは今も健在で、こんな邪魔なプライド早く捨てちゃえばいいのにってずっと思ってるのに捨てられる気配が一向にない。完璧主義でプライドエベレストの生きづらさはいつになったら緩和されるんだろう。見栄を張りたくなっちゃうし、出来ないことを素直に出来ないと言うことが恥ずかしくて、出来なくて当たり前のことでも出来ないと自分の中で許せなくなってしまう。この性格のせいでバレエだけじゃなくて楽器でも苦しい思いをしたじゃんね、それなのにまだ待ち続けるの?その無駄なプライド。クソくらえよ。

なんかオチがなくなったけど、言いたいことをまとめると、黒歴史を思い出して死にたくなっちゃう時ってみんなどうしてるんですか?叫びだしたい衝動をどうやって抑えるのがいいんでしょう。教えてください、切実に。