こっちむいて

さよならだけを伝えるつもりがありがとうと言う

わたしを離さないで

   新幹線とか飛行機に乗ると創作や書き物が進む気がするのってなんでなんだろう。高校生の頃から、電車のような移動時間が一番集中できる場所だった。このブログも何回も電車で書いた。最近はもう片方の日記みたいなブログの方ばかり書いていて、気がつけばこちらをだいぶサボってしまっていた。

   今日は山に行くために新幹線に乗っている。感染リスクに怯えまくっている人間なので人がいっぱいいてうぎゃーってなったけど、朝ごはんとしてのサーモンの押し寿司を食べてこれをぽちぽちと打っていたら心が落ち着いて楽しい気持ちになってきた。今日はお化粧も綺麗にできたし、前髪も綺麗にセットできて、寝不足なのにとてもコンディションが良い。ベビーシッターみたいな彼氏がなぜか1週間くらいずっと家にいたので外に出るのも久しぶりな気がする。彼氏のご飯は上手だし美味しいけど、最近自分でご飯を作る楽しさを知ったのでひとり暮らしを満喫したい気持ちもある。この1年くらいずっと別れたいって言ってるのにセックスするとまた好きになっちゃって、まあいっか、ってなっちゃうのそろそろやめたいな。彼氏はとても真面目な人だけど、今の私は真面目を求めていなくて、もっとぐちゃぐちゃのどろどろで、今まで知らなかったような世界を知りたい気持ちの方が強い。この間友達と話して再確認したけど、彼はそういうところがちょっとつまらない。昨日は、将来自分の子供を共学か男女別学にいれるかで討論になり、女子校育ちの私は当然のように男女別学推しだけど、共学育ちの彼は男女別学断固反対でなんか悲しくなってしまった。お互い自分が育った環境が好きだったからこうなるんだというのはわかっているけど、小学校で男の子たちが嫌いだった私は女子校にいって本当によかったと思うし、宗教的な教育を受けてきたこともこれはこれでよかったと思っている。私はクリスチャンでもなんでもないしキリスト教の教えとか真髄はよくわからないけれど、聖書の言葉は好きだったし、聖書に合わせて身近な出来事を話してくれる先生や友達の紡ぐ言葉が好きだった。きっとこれは仏教校に通っていたとしても変わらなかったんじゃないかと思う。でも彼氏はその良さを知らない人で、その逆もしかり、ということが一生埋まらない溝のように感じて少し悲しかった。別れたいのに悲しくなっちゃうの、変だなあ。多分彼のことは好きだけど、結婚はできないとどこかで思っているし、彼も私と結婚するのは難しいと思っていることが発覚して、やっぱりちょっと悲しい。別れたらすぐ年下の可愛い女の子捕まえて知らんうちに結婚してるんだろうなーー。

 私が文章や言葉を好きなこと、いつか小説を書きたいこと、そこで人に認められたいことを友達には冗談まじりにでも打ち明けられるのに、彼氏にはどうしても言えない。恥ずかしいというよりもばかにされる気がするし、彼の世界と自分の生きている世界はとても似ているけれどどこか違っていて、彼の世界ではそういう無謀な夢を持つことが許されないような雰囲気を感じる。今ぼんやり感じているその違和感がはっきりしてしまうのが怖くて、どうしても彼氏には正直な気持ちを言えない。言えないことや秘密が多いと長続きもしないだろうなとは思う。結局彼のことは好きなんだと思うけど、お互いの求めている姿と現実の姿が少しずつずれていて、その溝が少しずつ大きくなってきている。好きって思ってるはずなのに平気で浮気しちゃうし、早く別れたいと思うし、好きってなんだっけ?みたいな気持ち。はあ、よくわかんないや。

 さて、今日は20歳最後の日。20歳を超えたら誕生日が怖くなったし、特別感がなくなった。20歳は怒ったり、どす黒い感情でいっぱいになってジタバタともがいていることが多かった気がする。トータルするとちょっとしんどい年だった。21歳は黒い感情を自分で消せるように、人に当たったり素っ気なくしないように、嫌なことがあってもスレずにいられる子でいたい。それから、人の幸せをきちんと喜んであげられるようになりたい。余裕がないときに人の幸せそうな姿見るとちょっときついこと言いたくなっちゃったりして、自分の心の狭さや性格の悪さ、意地悪な気持ちがあることを改めて実感して死にたくなってしまう。なので、自分の精神状態にかかわらず、他人と接することができるようになりたい、というのがとりあえずの21歳の理想かな?皆様20歳もお世話になりました、明日からもどうぞよろしく。